こんにちは、藤村です。
前回は、住居の様々な段差についてのお話でした。
今回は、段差をなくす理由についてです。
段差を解消する理由は様々です。
例えば、車いすの通行の妨げとなるから。
これは、私も実際車いすに乗ったり、押したりして
体験してみましたが、なかなか厄介です。
私の体験した車いすは、介助用車いすで
介助者が後方から押して前に進むタイプのものです。
段差のある所を前進するときは…
ティッピングレバーを足でぐっと踏み込み、
ハンドグリップをしっかり握って押し上げます。
そして、車いすの小さな前輪を持ち上げ、
後は大きな駆動輪をごろっとゆっくり押せば
段差を越えることができます。
実際、この動作は車いす自体の重さに、
乗る人の体重が加わるため、前輪を持ち上げるのに
かなりの力がいります。
私が乗っているとき、押してくれた人も苦戦して
いました(笑)
段差ひとつがこんなにも、苦労の種だったなんて…
と本当に実感しました。
その他、段差解消の理由に「つまずき」が
あります。
骨格の衰えた高齢者では、段差につまずいて転倒し
骨折を招く事故も多いそうです。
(段差以外にもカーペットのしわやめくれた部分も危険です)
骨折すると一定の安静期間が必要なため、
特に高齢者の場合、ここから寝たきりになったり、
廃用症候群と呼ばれる心身の機能の低下に
つながりやすいので、住居内外の段差解消は
かなり重要といえます。