こんにちは、藤村です。
今回はスロープ編です。
スロープもここ最近バリアフリー化が進んできたせいか
駅や公園、区役所・学校、劇場や映画館、遊園地など
以前よりも幅広くあちこちで見かけるようになりました。
以前のブログ(玄関やアプローチ・門扉周辺の段差)で
ご紹介したように床下の通気性を保つために
1階の木造床は直下の地面から一定の高さ(45cm以上)を
保つことが条件とされています。⇒こちら
そこで、ご自宅の玄関先にスロープの設置を望まれる方も
多くいらっしゃいます。
が、必ずしもスロープが万全とは
言い切れないのも事実です。
たとえば、重度の腰痛をもつ方や、歩行できても
十分に体の安定性を保つことが困難な症状をもつ場合は、
逆に移動の負担が大きくなるのだとか。
実は、利用する方の健康状態・移動能力がキーポイントと
なるわけです。
一方、車いすを使用する場合は、スロープの勾配が重要です。
車いすに乗る人自らが上肢を使って、移動する「自走用車いす」の
場合、その人の上肢がどのくらい機能するのか、
また「介助用車いす」の場合、車いすを押す人の
体力がどのくらいついていけるのか、
によって個人差があります。
さらに勾配(1/12~1/15が標準)を確保するには
ある程度のスペースが必要です。
全長は床下高(45cm)×12~15=5.4m~6.75mとなります。
さらに、1.5m四方のスペースが2箇所必要となることを
考慮しなければなりません。
では、スロープ以外の方法で、どうやって
段差をクリアしていくのか?
これは、また今度のブログでご紹介します。