こんにちは、藤村です。
本日は「廊下の床仕上げ」のお話です。
住居内の床材は、安全性が一番に考えられると思いますが、
滑りにくいことと、万が一転倒してもケガが軽くて済む
よう弾力性のあることが必要だそうです。
では、実際の使用パターンから
選ぶ床材について見ていきたいと思います。
まず、住居内で杖を使って歩行する場合、
廊下に杖をつく音が響くので、タイルカーペット
のような柔らかい仕上げにして音を吸収させる
工夫があります。
また、屋内と屋外共用で一台の車いすを使用する場合は
外出時に車輪に付いた砂利を軽く落としても、
実際は住居内に入ってしまうことが多く、
床材が通常よりも傷みやすくなります。
床材がフローリングの場合は
表面に補強加工してあるものや、傷がついても
目立ちにくい塗装色のものを選ぶのが良いそうです。
さらに、背後から押して使用する介助用車いすと
自分でハンドリムを操作しながら走行する自走用車いす
とでは、力加減・床材にかかる荷重の差があります。
自走用は介助用に比べて車輪が床面でねじれて
ゴム跡が残りやすいうえ、汚れが落ちにくいので
床材の色を目立たない色に仕上げます。
床材を工夫することで、傷み具合や劣化の程度、
生活のしやすさもだいぶ変わってくるので、
ショールームなどで実際にサンプルを見てみると
よいと思います。
(参考文献:
福祉住環境コーディネーター検定試験2級公式テキスト 東京商工会議所刊より)
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