こんにちは、藤村です。
本日はトイレの手すりについてです。
「手すり」については、以前いろいろとご紹介しましたが
(⇒手すりの記事を読む)
今回は、トイレに設置するものついてお話をしたいと思います。
まず考えてみたいのは…
もしも、トイレの個室内に手すりがない場合
体をうまく支えられない人が
掴ろうとする場所はどこでしょうか?
移動の際に壁に寄りかかるようにして伝い歩く、
またトイレの入り口に段差があるため、
足元に注意しなければならず
開き戸のドアノブに手を掛けて体を支えるなどが
よくある例だと思います。
この場合、ドアノブに全身の体重がかかるので
手すりの代わりに使い続けると、
建具自体が重さに歪んで
ドアの「たてつけ」が悪くなったり、
いつドアノブが外れてもおかしくない状態になったりと
人にとっても、住まいにとっても
良いことではありません。
下図はトイレの手すりを設置した一例です。
注目していただきたいのは、
左側の可動式の手すりです。
座位を保つのに使用する横手すりは
両側に取り付けるのが望ましいのですが
スペースを狭めてしまうので可動式にして
使用しないときは、邪魔にならないように
壁側にずらしたり、上に持ち上げた状態で収納します。
ただし、可動式手すりは、固定した手すりに
比べて安定性が弱いので、あくまでも座った姿勢を
保つのに使用する程度が良いと思います。
(参考文献:
福祉住環境コーディネーター検定試験2級公式テキスト 東京商工会議所刊より)
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