こんにちは、藤村です。
本日はトイレの暖房設備についてです。
なぜ、トイレに暖房をつける必要があるのか?
と思う人もいると思います。
これは、高齢になると排泄に時間がかかりやすく
また、真冬の寒いトイレで心臓発作を起こすことが
意外に多く、居間などに比べて利用時間は短いものの
健康面・安全面から考えると、非常に大切なことなのです。
具体的な暖房設備としては、
暖房便座と室内暖房を併用します。
暖房便座で注意したいのは、低温やけどです。
高齢になると、血管の収縮機能が低下し、
わずかな温度変化に対して血管の拡張がにぶくなります。
例えば、冬場は寒いので低い皮膚温が保たれ
暖かさの程度を小さく感じます。
高温のものに触れていても気づきにくいので
設定温度は特に気をつけたいところです。
また、足元にはパネルヒーターを置きますが
動作や掃除のしやすさから考えると
できれば壁埋め込み式のものがよさそうです。
寒い日は一日中、暖房を入れたままにしておきたいものですが
コストを考えて、スイッチを入れてから短時間で
室内の暖まる電気式の温風ヒーターが適当のようです。
6週にわたってご紹介してきた「トイレ」のお話ですが、
お役に立ちましたか?
ぜひ家づくりを考えられる際、参考にして頂ければと
思います。
(参考文献:
福祉住環境コーディネーター検定試験2級公式テキスト 東京商工会議所刊より)
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