こんにちは、藤村です。
今回で、ユニバーサルデザインやバリアフリー
に関連したお話は最終回になります。
これまで、高齢化に対応した住環境や
様々な障害に応じた住みよく安全な家づくりの
お話をいろいろと挙げてきました。
そこで本日は
これからそのような家づくりを考えていらっしゃる
方に簡単なアドバイスをしたいと思います。
それは、バリアフリー化する「目的」です。
これは、障害をもつ人や高齢の本人にとって
安全で利用しやすい住環境を整えることで、
日常の作業や生活動作が
非常にしやすくなるからです。
そうすることで、ちょっとしたことでも
自分でやってみようと思い、
毎日が充実したものに感じられ、
とても生き生きとしてきます。
それから、同居する家族の介助や介護の負担が
かなり軽減されるというメリットもあります。
たとえば、手すりをつけることで
今まで手を引いて付き添いが必要だったのが
見守る程度に軽減できます。
そして、もうひとつは「対処方法」です。
バリアフリー化は
体に障害や疾病、後遺症をもつ本人の
重度や症状、その進行状況、
介助する人がいるかどうか、
本人が使用する福祉用具の種類、
住む家の間取り、家族構成など
によって対処の方法が違ってくることです。
例えば、家の中で杖をついて歩行する場合や、
車いすを使用する場合、
歩行を補助する手すりは不要になりますね。
実際はもっと複雑で様々な調整が必要になりますが、
今の暮らしにあるひとつひとつの「不便」や「負担」
をなるべく解消できるような、皆様の家づくりを
心から応援しています。