2012年07月 アーカイブ

2012年07月02日

実際のサポート活動レポート【様々なご相談】 ~その3 工務店の激安ぶり~


こんにちわ、だぶるです。


先週から続いております 『活動レポート【様々なご相談】』 を
本日もご紹介させて頂きます。

イレギュラーな相談内容を集めてみましたので、通常のサポート内容とは多少異なりますが、
参考に出来る部分はしてみて頂ければと思います。
 【※前回の記事はこちらから


さて、今回のご相談内容は、建築条件付売地を購入された方からのご相談です。


 s-iPadselesys01.jpg


この方は、建築条件の付いている土地を購入されたものの(実際には契約は数日後)、
建築費の参考金額が実際に高いのか安いのか分からないと、
セレシスに質問をしたくて、お電話をされたとのことでした。


早速、土地の資料と参考プラン、仕様書他を送って頂き目を通すと、
この建築会社の参考金額がとても安く、
ここよりも安く出来るところは、まずないだろうと思いましたので、
その旨をお客様にご報告。

すると、安いから悪かろうなのか?
問題ない仕様や構造なのか? 

と追加で質問を頂いたので、じっくりと調べてみることに・・・。


まず、仕様については、使っている断熱材の種類と厚さには、
安いなりの理由がありそうでしたので、
通常の大手系ハウスメーカーの標準仕様を伝達しました。


 s-rokkuu-ru01.jpg


キッチンや洗面所などの設備仕様については、
標準か、それ以上の良いものでしたので、これはOKと伝えて、
基本的に金額が安いのは、土地の方で利益を多少もらっているから安いと思いますと、
説明させて頂きました。


構造に関しては、敷地の法規制をあますところなく活かしたプランでしたので、
多少無理はしているものの、問題ないかと思いますと伝え、


  s-arukoumutennnokanaba01.jpg


但し、

・土間床(床下部分のない、基礎のコンクリートの上に床を貼っていく方法)であること
・土間床の場合に水周りが動かせない点と、冷気がこたえる点
・各階の天井高さが通常よりも低い点
・各階の懐(1階の天井から2階の床までの厚み)が薄い点
・屋根の断熱の取り方が不明な点

など、気になる部分については、建築業者に聞いてみるようにお願いしました。


また、『長期優良住宅』 『瑕疵担保履行法』 『完成保証』 などについても触れ、
本当に気にされるようであれば、メーカーさんに見積りをお願いしてみますと伝え、
お話を終えました。


今回、私の方も勉強になりましたが(あまり工務店さんの見積りを見慣れていないので)、
設備仕様のグレードだけは良くて、中身に関しては 『最近の建物はみんな丈夫』 とか、
『最近の建物はどこも高気密高断熱』 と謳っている典型的な業者さんでした。

見た目がおしゃれなところにありがちなので、
みなさまも注意をして頂いて、今回のご相談を参考にしてみて下さい。



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2012年07月09日

実際のサポート活動レポート【様々なご相談】 ~その4 断熱材の種類について~


こんにちわ、だぶるです。


先週から続いております 『活動レポート【様々なご相談】』 を
本日もご紹介させて頂きます。

イレギュラーな相談内容を集めてみましたので、通常のサポート内容とは多少異なりますが、
参考に出来る部分はしてみて頂ければと思います。
 【※前回の記事はこちらから


さて、今回のご相談内容は、断熱材の種類についてです。


ある奥様からのご質問でしたが、

『グラスウールなんて使ってるメーカーは止めた方がよいと、
 あるメーカーの担当者が言っていたのは本当か?』

というものでした。
(内容は簡潔にさせていただきました)


 s-keitaiselesys01.jpg


私からは、適材適所である旨や、
そのメーカーの考え方+それを補う方法(工法)があるので、
特に大きな差がないという前置きをしながらも、
理論値(計算値)について詳細を説明しました。


断熱材にはその材料が、どれだけの熱を伝えるか(伝えないか)という、
熱伝導率という数値があるので、
その断熱材の厚さから、『熱に対する抵抗値』が計算できると伝えました。


断熱材の厚さ(m)÷ 熱伝導率(W/mK)= 熱抵抗値

※熱伝導率はネットに載っていますので、
 使われている断熱材の名前などで検索すると、
 すぐに分かると思います。


 s-dannnetuzainodendouritu01.jpg


ちなみに、ロックウールを90㎜充填した場合の熱抵抗値は 約2.36
グラスウールも種類がありますが主流は高性能グラスウールと呼ばれている
少し繊維が細い(細かい)ものが使われているので、
高性能グラスウール10K 100㎜の熱抵抗値は 約2.32 とほぼ同じです。

実際は、壁の厚みは決まっているので、
100㎜の断熱材を90㎜の壁内に押し込んで施工する場合は、
性能が多少、計算値と異なってきますが・・・。


北海道などの寒いエリアですと、
密度も10K などではなくて、16Kや24Kが使われてくるので、
一概にグラスウールが悪いというわけではありません。


同様に、ポリスチレンフォームなどの発泡系断熱材も
性能が良いと謳われていますが、
業者によっては30㎜(3cm)しか施工しなかったりするので、
熱抵抗値上は、とても低い値になることになります。


物の良さに左右されないで、
その物が適切な場所に、適切に配置されているかを調べてみるのも良いと思います。

みなさまも注意をして頂いて、今回のご相談を参考にしてみて下さい。



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