実際のサポート活動レポート【様々なご相談】 ~その4 断熱材の種類について~
こんにちわ、だぶるです。
先週から続いております 『活動レポート【様々なご相談】』 を
本日もご紹介させて頂きます。
イレギュラーな相談内容を集めてみましたので、通常のサポート内容とは多少異なりますが、
参考に出来る部分はしてみて頂ければと思います。
【※前回の記事はこちらから】
さて、今回のご相談内容は、断熱材の種類についてです。
ある奥様からのご質問でしたが、
『グラスウールなんて使ってるメーカーは止めた方がよいと、
あるメーカーの担当者が言っていたのは本当か?』
というものでした。
(内容は簡潔にさせていただきました)
私からは、適材適所である旨や、
そのメーカーの考え方+それを補う方法(工法)があるので、
特に大きな差がないという前置きをしながらも、
理論値(計算値)について詳細を説明しました。
断熱材にはその材料が、どれだけの熱を伝えるか(伝えないか)という、
熱伝導率という数値があるので、
その断熱材の厚さから、『熱に対する抵抗値』が計算できると伝えました。
断熱材の厚さ(m)÷ 熱伝導率(W/mK)= 熱抵抗値
※熱伝導率はネットに載っていますので、
使われている断熱材の名前などで検索すると、
すぐに分かると思います。
ちなみに、ロックウールを90㎜充填した場合の熱抵抗値は 約2.36
グラスウールも種類がありますが主流は高性能グラスウールと呼ばれている
少し繊維が細い(細かい)ものが使われているので、
高性能グラスウール10K 100㎜の熱抵抗値は 約2.32 とほぼ同じです。
実際は、壁の厚みは決まっているので、
100㎜の断熱材を90㎜の壁内に押し込んで施工する場合は、
性能が多少、計算値と異なってきますが・・・。
北海道などの寒いエリアですと、
密度も10K などではなくて、16Kや24Kが使われてくるので、
一概にグラスウールが悪いというわけではありません。
同様に、ポリスチレンフォームなどの発泡系断熱材も
性能が良いと謳われていますが、
業者によっては30㎜(3cm)しか施工しなかったりするので、
熱抵抗値上は、とても低い値になることになります。
物の良さに左右されないで、
その物が適切な場所に、適切に配置されているかを調べてみるのも良いと思います。
みなさまも注意をして頂いて、今回のご相談を参考にしてみて下さい。
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