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神戸の地震 vol.1 阪神淡路大震災と住宅の倒壊

2006年12月1日更新
地震による住宅の震動や倒壊に詳しい秋田先生が、生まれ故郷で起こった「阪神・淡路大震災」の1年後を調査した時のレポートです。
筆者プロフィール

秋田昌利氏
株式会社藤和ハウス 研究室主査

藤和ハウスは、「セレシス」のビジネスモデルを開発した東京都下のユニークなハウジング企業。その研究所で長年にわたり、「より安全で快適な住まいを追求し続けるロンリーマン」をモットーに、地震が住宅に及ぼす影響や住宅倒壊診断、白アリやアスベスト等について研究を行っている家と家づくりのオーソリティ。

  秋田昌利氏

震度7の地域では、住宅の倒壊率が約70%に。

阪神・淡路大震災は1995年1月17日の未明に起こりました。マグニチュードは7.3 。観測史上最高の震度7を記録した直下型地震です。故郷が神戸ということもあり、私は約1年後の1996年のお正月に、延べ15時間・20km以上歩いて、住宅倒壊率の高かった地域を調査しました。
調査範囲は、写真(A) の黄色く塗ってある部分で、東西0.7km・南北1.0kmの0.7平方キロメートルのエリア。木造の住宅を対象に、住宅地図と照らし合わせながら、できるだけつぶさに状況を見て回りました。
結果は次の表のとおりです。

調査区分 棟数 備考
(1) 震災で倒壊しなかった住宅
667 震災以前から建っていた住宅、または震災で多少の被害は受けても修理して住み続けている住宅
(2) 調査モレだった所
217  
(3) 震災後、更地になった所
915 住宅が倒壊または半壊し、撤去されて更地になった所
(4) 震災後に新築された住宅
206 震災後に新築され、竣工済の住宅
(5) ハウスメーカーで建築中の住宅
97 ハウスメーカーの各工法で建築中の住宅
(6) 地元工務店で建築中の住宅
23 在来木造軸組工法で建築中の住宅
合計 2125  

要約しますと、調査地域には住宅地図上で2125棟の住宅があり、調査モレの箇所はほとんどが更地です。つまり(3)(4)(5)(6)の合計に調査モレの(2)を加えた「1458棟」が地震で倒壊またはそれに近い状態になったと考えられます。よって、この地域の住宅倒壊率は「1485/2125=68.6%」になります。「耐震性の高い住宅・建物でも、傾いたり、大きく破壊されるものがある」という最大震度7のすさまじさを、まさに証明する数値といえるでしょう。
ちなみに、震災1年後に建築中の住宅の構造別割合は次の表のようになっています。

工法 棟数 割合
在来軸組工法 39 32.5%
鉄骨系プレハブ
※重量鉄骨造を含む
35 29.2%
2×4工法 28 23.3%
RC(鉄筋コンクリート造)
※プレキャストコンクリートを含む
5 4.2%
特殊工法 4 3.3%
その他 9 7.5%
合計 120  

続きは神戸の地震 Vol.2へと続きます。
次回コラム更新日までお楽しみに。

 

(写真A) 黄色で囲んだ範囲を調査(縦1.0km・横0.7km)
写真(A)黄色で囲んだ範囲を調査(縦1.0km・横0.7km)
×印は倒壊した住宅・△印は倒壊を免れた住宅
×印は倒壊した住宅・△印は倒壊を免れた住宅
現地の写真
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調査中の写真
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